「吠えのセッション」と「回避」
暑中お見舞い申し上げます。
毎日、暑い日が続いておりますが・・・
いかがお過ごしでしょうか。
Brückeブログがなんともご無沙汰になってしまい・・・
大変申し訳ございません。
いろいろと整理をしておりまして…
ワンコのハッピーライフを全面的に支えるべく勉強&修行をしております。
トレーニングのことも含め、健康面においてもお手伝いさせていただけたらと思っております。
全面的に体制が変わりますまで・・・
今しばらくかかるかと思いますが・・・
マイペースで頑張りたいと思います。
さて、先日のセッションについて少し記しておこうかと思います。
写真は撮っておりませんので、あくまでも写真はイメージ映像として(笑)
今回伺ったのは、チワワちゃんとミニチュアピンシャーの女の子のお宅。
主訴は「吠え」
厳密にいうと、来客時や、お散歩のすれ違いの時の「吠え」でしょうか。来客はもちろん「人」に。お散歩中は「犬」に対してが多いと思います。
「ピンポ~ン」とチャイムを鳴らした時からの吠え方を耳をそばだてて聞いておりました。
けたたましく鳴いておりましたが・・・
「うん、うん・・・」という感じです。
「お~♪誰か来たぞ~♪」的な明るい吠えではない(笑)
どちらかというとピリピリした、緊迫感のある吠えです。
鳴いていたのはチワワちゃんの方。
それにつられて、ミニピンちゃんも吠えていましたが、それほど問題はないです。
オーナー様は規則正しい毎日のお散歩をされており、お留守番時の時間の過ごし方も上手にワンコさんたちをガイドしていました。
そのため、日常生活には全く問題がないのですね。
でも、吠えがすごい。
最初はオープンにしてある、ケージから出てこれなかったチワワちゃん。
最初にお家にやってきたのはチワワちゃんの方で、一頭の時はとても大人しく、固まってしまうタイプだったそうです。
そこに、ミニピンちゃんが後からやってきて・・・
吠えるようになってしまったとのこと。
オーナー様は、問題はミニピンちゃんにあるとお考えのようでしたが・・・
見た感じ、そうでもないのです♪
問題はチワワちゃんの方です。
一番の吠えの原因になっているのが、来客を含める家族以外の人そして、犬への社会化が全くできていないということです。
生活スタイルにより、こういったケースは多いかと思います。
特にショップから迎えられたワンコたちはいろいろなステージで社会化のチャンスを失ってきています。
人に対しても犬に対しても、モノや環境においても・・・
やっぱり慣れていないものは怖いですよね。
チワワちゃんの吠えを通訳すると・・・
「こわ~い!!!!!!こっち来ないで~!!!!!」です。
まずは、お散歩を一緒に行って距離を縮めることができるか・・・
一緒にお散歩に出ました。
私がリードを持って、その距離が近くなるともう怖い怖い、飛ぶようにやってきて、一発私の足を噛む、そして逃げる(笑)
「来るな!来るな!」って言っているんですね(笑)。
そんなことを繰り返し、とにかく一緒に歩いてみる。
お散歩の終わりには、名前を呼んでも怒らなくなり・・・
オヤツも手から食べられるようになりました。
(家に入ったら、また吠えましたが(笑)でもこれは当然です♪)
保護犬の中で、一時的な関わりではとても恐怖心を払拭できない犬たちも見ているので・・・
まだ先は明るいのかな…と思ってしまうのですが。
まずは、自分の家に家族以外の人が「入ってくること」、「居ること」に慣れる。
普段、家族以外の人がいない場所に知らない人が入ってくることは、人に社会化されていない犬にとっては脅威以外の何物でもないですね。
犬が少しでも、人や犬に社会化するように、たくさんの安全な場面を用意してあげて、経験を積んであげることはこのチワワちゃんのような子にはとても大切です。
しかし、毎日のことです。
お仕事や日々の忙しさに追われて、どうしてワンコさんのためのこういった時間を割くことが出来ず・・・
という方には・・・
「回避」という方法もあるということを覚えておいていただけたらな…と思います。
今回のワンコさんたちは年齢的にはシニアに当たるお年です。
日々の生活の中で、今回のようなストレスと感じるような場面をなるべく作らないようにしてあげるということも一つあります。
来客時には、クレートやハウスに待機させてなるべく最大限に刺激を受けないようにする。
お散歩時の歩き方を工夫して、すれ違う犬たちとのワンワン合戦を回避してあげる・・・etc.
年齢が上がっても、犬たちは日々、社会化していきます。
パピー期の社会化とはそれは速度も量も違うでしょうが・・・社会化は進みます♪
それは私たちも同じですね。
社会化されることで、ドキドキしたり、ストレスを感じたりすることが少なくなります。
犬が落ち着いて生活することが出来るようになりますね。
ただ、回避しながら生活しやすい環境を作るという方法もあるということを覚えておいていただけたらと思うのです。
トレーニング…というと、「できないことを、できるようにする。」と考えてしまいがちなのですが・・・
それだけではなく・・・犬を家族に持つご家庭が、平和で安全で穏やかな毎日を送るためにどうすることがベスト(最善)であるかというご提案が出来ればと思うのです。
それは必ずしも「できないことをできるようにする」という方法だけではないということなんです。
今回のセッションは「回避」をするためのいくつかの方法をご提案させていただきました。
人も犬も幸せ。
そんな「犬との優しい生活」をBrückeは目指しています♪
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