我が家の犬から思うこと

セッションの様子や・・・

日頃、(あ!これブログに書かなきゃ!)と思いながら・・・

なかなか書けずに・・・日々が過ぎて行っています・・・

今日は我が家の犬の事を書こうかなと思います。

我が家で初めて迎えた犬です。

チョコと言います。男の子で今年の7月で6歳になりました。

チワワとダックスのミックス犬で「チワックス」なんて呼び名もついていますね。

今でこそ、保護犬の預かりボラティアをやっていますが・・・

当時は保護犬が世の中にこんなにたくさんいるという事も知らないでいました。

そのため、小さいショーケースの中で・・・

こんな写真が貼られていたチョコをわが子にと思ったのでした。

当時3か月くらいだったかなと思います。

お店の人には「小さいし、ご飯もそんなにたくさん食べませんし、小型なのでお散歩もそれほど必要ありません。」と言われました。

仔犬の頃に大切な社会化の話も聞く機会はなかったですし・・・

この頃の犬の生活がどんなに今後の犬生に大きな影響を与えるかという事も勉強することもないまま・・・

成犬となってしまいました。

今考えると、本当に残念でなりません。

3か月で店頭に出ているという事は・・・

何か月の時にチョコはお母さん犬や兄弟たちと離れてしまったのかな・・・。

とはいえ・・・

仔犬を迎えるにあたっての勉強を怠って、家族に迎え入れた私に問題があるのですが・・・

仔犬たちは生まれて3か月(12週齢)の間に社会化期を迎えます。

この頃お母さん犬や兄弟たちから噛みの抑制や社会的なかかわりを学んでいきます。

犬は人のように言葉を話しません。

そのために体の動き、耳の向き、頭の位置、しっぽの動き・・・

体全身を使って相手にメッセージを送る「ボディーランゲージ」をこの関わりの中で学んでいくのです。

色々試してみて、相手の犬の反応から、「今の行動はダメなんだな」、「こうすれば遊びは続くんだな」と犬自身が学んでいく、とても大切な時期です。

犬だけでなく・・・
人、モノ、乗り物、大きい犬から小さい犬、いろいろな音・・・家庭犬として出会うであろう様々なものを経験させてあげることで、将来その犬の安心で平和な生活を作り出してあげることができます。

そんなことを何一つ教えてあげることなく・・・

チョコは成犬になってしまいました。

トイレのトレーニングもしてあげませんでした。

シートを置けば、自然とおしっこをするものだと思っていたのです。

家のあちこちにおしっこをして・・・


外に出せば、行きかう人にすべて吠え掛かり・・・

自転車やバイクを追いかけ・・・

工事中の青いシートの揺れに驚き・・・

お散歩中にすれ違う犬には猛ダッシュで向かっていき・・・

とにかく、見ていて痛々しいほどのひどい様子でした。

ティッシュや落ちているものを口に入れたのを取る時に唸ることはあっても・・・

家族に歯を当てることはありませんでした。

外に行くとあまりにもひどい状況だったので、可哀想になり・・・

トレーニングに目を向けるようになっていったのでした。

1度、ドッグトレーナーさんにお願いしたことがありましたが・・・

トレーナーさんの手を噛んでしまうことがあり、噛むことを経験させてしまいました。


それから、自分で何とかしようと勉強を始めたのでした。

その時ちょうど、仕事柄勉強していた心理学を編入した大学で勉強していたこともあり・・・

行動が定着する仕組み・・・動機づけの仕組み・・・人と動物との違いなどを学ぶ機会を得ることもできました。

そうこうしているうちにチョコは変わっていき・・・

今のチョコならもう一頭、犬の家族を迎えられるかもしれないと思い・・・

運命の出会いを果たしたのがカイトでした。

カイトは犬としては非常に社会化されており、本当に暮らしやすい子です。

犬にも人にも(猫や小動物にはちょっと…笑)とても穏やかで、今のトレーニングでもカイトに教えてもらうところはとても多くあります。

カイトと最初に出会った時に、チョコは激吠えだったのですが・・・

カイトが上手にチョコの心情を理解してくれて・・・

チョコとカイトの生活は穏やかに始まったのでした。

カイトが我が家に来て2年、チョコのトレーニングはかれこれ3,4年になります。

相変わらずチョコの苦手な場面はあります。

道ですれ違う犬に吠えることもあります。

でも、とても大きく成長しました。

トレーニングは、機械を直すように修理することではありません。

人が犬に押し付けるものではなく・・・

人が犬を理解することです。


カイトが来たばかりの頃は、とても距離を置いてご飯を食べていました。

それでも、カイトがチョコを刺激しないように・・・

自分のが食べ終わると、すーーーーっとそばを離れてくれたり・・・

見ないようにしてくれたりして・・・

チョコに(私はあなたに危険なことはしませんよ)と全身で伝え続けてくれました。

雨の日も、雪の日も毎日一緒にお散歩に行き、旅行に、お出かけ・・・

チョコとカイトは、私たちといろいろなことを一緒に経験するうちに・・・

チョコとカイトと私たちの間で家族愛を育くむことが出来ました。

家族の犬たちとちゃんと関わること。

犬任せにせずに、ちゃんと向き合うこと。

これから犬を迎える方、今、ご家族に犬がいらっしゃる方・・・

どうぞ、しっかりと向き合ってください。

犬のトレーニングは何歳になってもできます。

それは、ものすごく怖がりの子が、ものすごくフレンドリーになるということではないです。

それぞれのご家族と一緒に、それぞれに幸せな生活を送るという事です。

もう遅い、もう変わらないという事は決してありません。

ご家族に犬がいらしゃるご家庭が・・・

健やかで平和で豊かな生活を送れますように・・・

心より願っております。


Brückeでは、まずじっくりと話をすることを大切にしています。

じっくりとお話を聞かせて頂いて、今の犬の状態、関わり方の問題点、良いところをしっかりと見極めてトレーニングメニューを組んでいきます。

どうぞ、お悩みをお聞かせください。


Brücke(ブリュッケ)

~ブリュッケ~ 犬と人の心をつなぐお手伝いをします。 犬と人とに流れる関係性を正しい形に直すということを目指しています。 まずは犬を理解するところから始めてみませんか。 より良い犬との生活を築けますように・・・ お手伝いが出来たらと思っております。

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