犬に理解してもらうための努力
こんにちは。Brückeドッグトレーナーの渡邊です♪
先日、とても嬉しいメールをいただきました。
こちらでも何度かブログに書かせたことがある「こかげちゃん」
この子は我が家のカイトと同郷の保護団体の出身の子です。
人にも犬にも容易に心許すことはありません。
そんなこかげのトレーニングに最初に伺ったのが今年の1月だったかな。
普段のトレーニングでは私がまずやってみて、お手本を見せるのですが・・・
こかげの場合はそれができない。言葉で伝え、身振りで伝え・・・
それをパパとママは一生懸命やってくださいました。
パパさんとママさんはもともと犬を飼うのは初めてのご夫婦で・・・
そんなパパとママにはとてもハードルの高いこかげを少しずつ心を通わせて関わってくださいました。
こかげに伝わりやすい形で伝える。
その子、その子によってどうすることが伝わりやすいのか・・・
トレーナーである私と、パパとママと一緒に考える。
パパとママに実践していただく。
犬は機械ではありませんので、「直す」のではありません。
どの行動が正しいか、求められているのか、犬に伝わりやすい形で教える。
成功体験を積ませてあげるということがとても大切です。
例えば、リラックスポジション。
このリラックスポジションは犬にとっては居心地の良い体勢ではないので、最初は嫌がる子が多いです。
この体勢にもって行った途端に大暴れして、逃げてしまう・・・ということ、よくあるんですよね。
でも、この「逃げてしまう」という行動をとらせてしまったことで、膝の上にゆったりと・・・文字通り「リラックス」するということとは真逆の感情を学習させてしまいます。
大切なことはリラックスポジションをとった時に、心地よい経験を植え付けること。
膝の上で体の力を抜いていると・・・安心して、気持ちよくて、眠くなっちゃう・・・
という経験をさせることが大切なのです。
こかげのように怖がりな子はこの膝にリラックスして寝かせるまでの行程を細かく区切って、丁寧に成功をさせていくことが大切なのです。
こかげのパパとママはゆっくりと、のんびりとこかげに寄り添い、苦手なものを克服させて行ってくださいました。
それが、この「レインコート」です♪
この他にも、バイクが来ると飛びかかってしまうというお悩みを抱えていましたが・・・
それも、バイクの音が聞こえると→オスワリ→おやつがもらえたという「上書き」に成功されました♪
今年の夏は「引っ張り」のトレーニングをあちこちでさせて頂いています。
犬によって、引っ張りの原因は千差万別。同じような働きかけでは改善されません。
どのポイントでこちらの声が届くのか、どのポイントで飼い主さんの声が聞こえなくなるのか・・・
丁寧に査定する必要があります。
そして、「良い歩き」が出来た瞬間をどんどん強化(行動を繰り返す・増やす)するように働きかけていきます。
これは人が犬に対して努力することです。
犬に伝わりやすい形を考える。
まさに、こかげパパとママの姿ですね。
本来、犬が引っ張るという行為は、リードを付けているからなんですね。
自由に歩いている分には引っ張りは起こらないわけです。
それでも、犬も人もリードで結ばれてのんびり、ゆったり歩くためには・・・
どうしたら犬がゆったり歩けるかを考えなければいけません。
そして、犬が飼い主さんを頼って歩けるように、リードを握る私たちも犬たちに信頼してもらえるようにガイドしなくてはいけませんね。
最近、トレーニングに伺っている飼い主さまから、連絡が来て・・・
「今、こんな風にやってます♪ そうしたら、こうなったので、今度はこういう風に働きかけています。これで合ってますか?」と連絡を頂くことがあります。
すごく嬉しいです♪ 飼い主さまが、わが子を見て、これまでやったトレーニングメニューの中からいろいろと組み合わせて試してみる。
そして、それがわが子にとって良い成功体験となる。
考えて・・・実践されている姿勢がとても嬉しいです♪
頭だけで考えてもダメですね。
是非、実践してみてください♪
こかげパパ&ママさまは、今度はドライヤーと爪切りにチャレンジされるそうです♪
頑張ってください!!
Brücke渡邊も全力でサポートします♪
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