犬のあいさつ
犬たちのお散歩をしていると、ご近所でお散歩中の犬によく会います。
我が家の預かりっ子の海老蔵(7か月)は、ようやくお散歩時の緊張がほぐれてよいリズムで歩くようになりました。
それでも、前から黒い服を着た人、正面からくる犬には混乱して挙動不審になることがあります。
それは時に吠えるときもあったり・・・
上手に通り過ぎることが出来なかったりすることもあります。
ですから、リードをぐーんと伸ばして来られる方には・・・
「すみません・・・まだ上手にご挨拶できないので・・・」と言って、少し後ろに下がらせて落ち着かせます。
そのため、もっぱら挨拶隊長は我が家のカイトくんにおまかせ・・・
この写真にある通り、カイトの挨拶はとても礼儀正しく、ジェントルマンです♪
頭の位置は低く、目線はそらし(写真では見合っているように見えますが、合ってません)、しっぽの位置はお尻の高さぐらいで左右にゆ~らゆら。
これとっても優しい姿勢です。
「ぼくは君に無礼なことはしないよ。挨拶をするだけだからね。」というボディランゲージです。
実はこのキャバリア・キング・チャールズ・スパニエルの「小梅ちゃん」は我が家の元預かりっ子。
そのため、初対面ではありませんが・・・
久しぶりの再会でも・・・穏やかにご挨拶ですね♪
こちらは里親募集中のチャコちゃん(手前)とチロちゃん(奥)です。
お互いに歩いてきての・・・挨拶の様子ではないのですが・・・
チャコちゃんは預かりさんの元で、チロちゃんは保護主さんの元で元気に暮らしています。
月に数回の里親会で顔を合わせることもあり・・・
その時の写真です。
写真だとチャコちゃんがちょっとそっけなく、明後日の方向を見ているように見えますが・・・
チャコは目線をそらしながら・・・チロちゃんの方も耳の位置や、後ろに重心があることからちょっとコワゴワという感じですが・・・
お互いにグイグイと自分勝手に挨拶や匂い嗅ぎを強要していない様子が見て取れますね。
私たち人間は、久しぶりの人や、会いたかった人がいると飛びついたり、抱き着いたりすることもあると思います。
犬たちが大喜びで抱き合うように遊び挨拶する様子は見ていて微笑ましいものですが・・・
犬の挨拶としては、すべての犬に受け入れられるものではありません。
特に、お散歩中はお互いにリードをしているので、犬が勝手にグイグイ引っ張ることで、瞬間、瞬間に首にテンションがかかるので、「早く匂いを嗅ぎたい!早く遊びたい!」という欲求に拍車をかけることになりますね。
犬にとって、日に数回出られるお散歩で興奮が高まることは当たり前です。
でも、犬と犬とのご挨拶の場面も、自分の犬の自分勝手な挨拶の押し売りにならないように・・・
飼い主である私たちがちゃんとコーディネートしてあげることが必要ですね。
小さい犬ならそのグイグイ挨拶がきっかけで、「他の犬が怖くなってしまいました」とお聞きしたこともありますし・・・
怖がりの子は、恐怖ゆえに歯を当てようとする子もいるかもしれません。
それで、相手が退けば、次に会った犬にもそうやって身を守ることをするようになりますね。
しっぽぶんぶん、怖がらず犬に向かっていく姿勢が良い状態の挨拶では決してありません。
まずは、一息ついて・・・穏やかにご挨拶できるように・・・飼い主さんがサポートしてあげてください。
挨拶だけではなく、犬が飼い主さんの声を聞かずに突っ走る瞬間というものを・・・
犬と共に暮らしている方ならどなたでも経験したことがあるのではないでしょうか。
犬が心に湧き上がるこの興奮は「impulse(インパルス)」と言います。
ドッグスポーツをする犬でも、もちろん家庭犬でもこの「impulse(インパルス)」をコントロールすることが最大の課題となります。
私が学んだPLAYBOW Dog Trainers Academyでは今秋、動物愛護先進国である北欧スウェーデンから犬の専門家の方々をお招きしてセミナーを行っています。
この中のエヴァ・ボットフェルト先生はこのインパルス・コントロールに焦点を当ててクリニックを行ってくださるそうです。
まだ少しお席が残っているようです。
ご興味のある方は是非こちらからお申し込みください。
私は日程の関係で10月8日・9日のイェシカ先生の「犬との遊び」というセミナーを受けてくる予定です♪
みなさんは犬の「衝動・興奮」と向き合っていますか?
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