Mother tongue

皆さん、Mother tongueって聞いたことありますか?

これは日本語にすると「母語」という意味です。

子どもが生まれてから言語を習得するときに母親から聞いた言葉を子供が自然に感覚的にも聴覚的にも身に着けていく言葉です。

この「母語」を習得できるのには「臨界期」というのがあって・・・

「臨界期」を過ぎてしまうと、ある特定の事柄を習得するのが不可能もしくは習得しずらくなってしまうという、決められた期間のことを言います。

母語を習得する臨界期というのはそう長くなく・・・(すみません、詳細は忘れました)

成長した後には、「母語」としての言語を身に着けることはできないというものです。

最近は海外に行かれている方も多く、発音もとても良い方がいますが・・・

この「母語」というのは体に染みついた言語であって、そういった、後から習得した言語とはまた違うのです。

何故こんなことを書いているかというと・・・

犬にも言葉があるからです。

もちろん、人のように「言葉」を話すわけではありませんが・・・

ものすごく目まぐるしく、耳・頭の位置・しっぽ・目・・・体のすべての部位を使って犬は会話をしています。


これまた当たり前のことですが・・・

人間の言語習得とは全く違いますが、犬もこのボディランゲージをパピー時代より学び、体全身を使って相手に話しかけるようになるのです。

そして、それは人が瞬時に判断できないくらい目まぐるしくおしゃべりしているわけです。

この犬の発するボディーランゲージもまた・・・

人と同様、学んでいかなければ習得できないものだと・・・

日頃より感じています。

また、犬によっては体形の違いにより、ボディーランゲージが読みにくい子もいます。

短頭種の子も犬によってはボディーランゲージが読みにくい犬もいるように感じますし・・・

耳がピーンと立ち、胸を張った立派な日本犬も、近寄る犬に緊張感を走らせることもあります。


犬に出会った経験の少ない犬は、会ったことのないこういった犬たちに驚くかもしれません。


遊びに誘うしぐさや、ボルテージが上がりすぎた遊びに「おいおい、ちょっと頭を冷やそうぜ♪」というメッセージ、「それ以上、近寄るな!」という警告・・・


犬たちは常に周囲にメッセージを送っているわけです。


話は戻りますが・・・


我が家にはペットショップ出身のチワワとM・ダックスの6歳の子がいます。

ドッグトレーナーになるずっと前に家族に迎えました。

確か・・・店頭に出されていたのは2か月のころ・・・

そして、その後の予防接種云々で・・・

1歳近くになるまで、犬に合わせることもなく過ごしてしまいました。

社会化の機会を全く与えてあげなかったのです。

今でも悔やまれます・・・

色々な難しさが噴出して・・・どうしようもなく始まったトレーニング。

わが子のトレーニングに関しては・・・

またの機会に書きます。


なかなか難しいのが・・・


他犬との関わりです。


挨拶の仕方、おりしのニオイを嗅ぐことや・・・

相手から送られるメッセージを読んで臨機応変に対応するということは・・・

非常に難しいです。

なので、基本・・・そそくさと逃げる。

それでも近寄ってくるものには吠える。

でもやめなかったら・・・きっと噛むこともあるでしょうね。


人の「母語」ほどの臨界期があるとは思いませんが・・・

やはり小さいころからのたくさんの経験は、その犬の犬社会での会話に大きく影響するなぁ・・・と痛感しています。


わが子の行動を見ていると・・・

犬のボディランゲージ習得にもやはりゆるーい臨界期があるのではないかと思うのです。


チョコにとっては・・・同じ犬でも外国語のように感じていることもあるのだろうな・・・

むしろ、その方が多いのかな・・・とも思います。

なので、周りがどんな会話をしているかも理解できておらず、いつもドキドキしてるのかな・・・


大人になっても社会化が出来ないわけではありません。


我が家のチョコちゃん、現在もメキメキと成長中ですよ(笑)

この前のブログでも書きましたが・・・

イェシカ先生のセミナー以来、「犬と遊ぶ」ということを真剣にやってみることに最近力を入れています(笑)

犬と遊ぶというのは技術なんですね。

ただハチャメチャに心拍数を上げるような取っ組み合いや、おもちゃ遊びではありません。

セミナーの中でも先生は「犬になって遊んではいけません。人として、犬と遊んでください。」と言われていました。


でも、私、お恥ずかしながら、プレイバウをよくやるんです(笑)

(イェシカ先生に事情をお話したら「あ、それはいいですよ♪」と言っていただきましたが・・・)


このところ子犬の預かりが多かったのと・・・

我が家に預かりっこを迎え入れた時に・・・遊びたくなるためです・・・私が。


犬にしてみれば、へんてこりんなことですよね。


プレイバウ以外は意味不明の動きをするんだな・・・と犬たちに思われてます。きっと(笑)


「は?」ってなりますよね(笑)


「人として犬と付き合う」というの・・・とっても大切ですね♪


でも、我が家の預かりっこの「来春」は私のプレイバウにひじょーーーーーによく反応します(笑)


そこから引っ張りっこ遊びに展開させたりして遊びます。

遊びの中にはいろんなものが詰まっています。


犬がボディーランゲージを学ぶのもほとんどが遊びの中からでしょう、きっと♪


でも、ボデイーランゲージにも微妙な個体差があるように思えます。


子どもが小さい頃の幼稚園の保育見学で・・・


「あ、あの子、あれやるとすごく恥ずかしいってことなの」と・・・


上手に意思表示ができない我が子の様子を解説し周りの人説明した覚えがあります。


日々の子どもとの関わりの中で、子供達の特徴を理解し・・・

子どもたちの気持ちを代弁してあげていたように思います。


どうぞ、みなさまも四つ足の、言葉を話さない我が子の「言葉」を観察して、理解してあげてください♪


お母さん、お父さん、家族が他の誰よりも一番分かっている♪


と犬も私たちも思えるい関係性が築けるといいですね!

Brücke(ブリュッケ)

~ブリュッケ~ 犬と人の心をつなぐお手伝いをします。 犬と人とに流れる関係性を正しい形に直すということを目指しています。 まずは犬を理解するところから始めてみませんか。 より良い犬との生活を築けますように・・・ お手伝いが出来たらと思っております。

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