ウェルシュ・テリア「ジージ」セッション
こんにちは。Brückeドッグトレーナーの渡邊です♪
今日は現在もトレーニング中の「ジージ」をご紹介したいと思います。
皆さんは「ウェルシュ・テリア」という犬種をご存知ですか?
以前、プレイボゥ実習中に保育園に来ていたウェルシュテリアのパピーを数回お見かけしたことがありますが・・・
トレーニングに入るのは初めてでした。
「ジージ」はもともとはショップの看板犬として飼育された子でした。
だだ、ウェルシュテリアは運動量も必要ですし、バランスよく良い家庭犬に育ててあげることは、きちんとした知識が必要だったかと思います。
それが欠如したために・・・店頭に置いておくのが難しくなったのだと思います。
いつしか「ジージ」はバックヤードに置かれることになってしまったとのこと。
そんな「ジージ」の里親になられたTさまはトリマーさんで、「ジージ」の他にもトイプードルの保護犬2頭と猫たちが数匹と暮らしてらっしゃいます。
今回の第一のお悩みは小学4年生の長男くんに対しての飛びつき、甘噛みでした。
ママさんはお仕事をされているので、長男くんが学校から帰ってきたときに一人で家に入っていくと、嬉しくて興奮状態。
ランドセルに噛み付いたり、手に噛み付いたり、飛びついたりということが毎日の日課となっていたようです。
ものすごいジャンプ力がある「ジージ」が飛び上がると小学4年生の長男くんが噛み付かれないように手をあげたところで、顔や手に届いてしまうのですよね。
これでは長男くん可哀想。
まず、そこから働きかけることにしました。
「ジージ」は興奮の上がり方のスピードがとても速いです。
この興奮を上手にコントロールすることが第一の課題です。
トレーニングは犬種にとらわれすぎると、そのアプローチを見誤ることがあると感じています。
この犬種だからこう、とか、この犬種にはこのトレーニングが最適という思い込みは持たないように・・・
でもその犬たちが持つルーツを探りながら、トレーニングを考えることはとても大切なことだと思います。
今回、プレイボゥの先輩に「ウェルシュ・テリア」やテリアの特徴や傾向を相談させていただきました。テリア種のトレーニングに入られたときのご感想やこんな特徴があったなど、ご意見を聞かせていただき、とても参考になりました。こうやって頼れる先輩がいるということはとても幸せなことです。Fさん、ありがとうございました♪
今回伺ったのは2回目。
1回目の時に長男くんの帰宅時の対処法とママさんへの基礎トレーニングの課題を出してありました。
なんと!小学4年生の長男くん。帰宅時の対応が上手になっていました!
飛びつく「ジージ」に堂々と詰め寄り、「お座り」のコマンドで座らせる!
素晴らしいです!今まで歯が当たって痛かったでしょうし・・・怖かったこともあると思います。
勇気を持って、「ジージ」に向き合ってくれてありがとう!
「ジージ」嬉しい気持ちをどうやって表現していいか分からなかったんだよ。
それをちゃんとコントロールしてあげることで、「ジージ」も落ち着けるんだよ。
T君、頑張ったね♪
Tさまご一家には猫ちゃんもいます。
猫ちゃんが目の前で咄嗟に動くことで「ジージ」の本能にスイッチが入り、体が動いてしまうときがあるようです。最終的にはこういった動きにも働きかけをしていきます。
ママさん、とっても頑張ってくださって、今回2度目でしたが、1回目に伺った時と興奮度が全く違う。
そして、興奮が落ちる速度が違う!前回から10日経っての訪問でしたがママさんの頑張りが手に取るように分かる犬たちでした。
今回は「ジージ」のお悩みで伺いましたが、実は「ジージ」だけの問題ではなく、トイプードルの「のんちゃん」「かんちゃん」も、お互いに大きく影響し合っていました。
以前も書きましたが、多頭の場合はしっかりと1頭1頭に働きかけ、繋がりを持つことが大切です。
今回はロングリードを使って公園でもトレーニングしました。
「おいらはおいら~♪」と自由きままに歩いていた「のんちゃん」もつながって歩くことをちょっと感じてもらえた予感。
「ジージ」の狩猟本能を大いに刺激し、そこからのコマンド。
形にこだわらず、色々チャレンジ。
「ジージ」の場合、この狩猟本能や興奮が高まった時に飛びつく、噛み付くという行動が出やすくなります。
飛びつく行動自体が悪いわけではないです。不必要な時に「飛びつく」から問題となるので・・・「飛びつく」こともこちらの管理の下で大いにやらせてあげる♪
そして、「今は飛びつくときじゃないよ」も同時にコントロールする。
こちらの声がいつも「ジージ」に届くようにする。
1回、2回のトレーニングで変わるものではありませんが、じわじわをしっかりと伝わっている様子に感動した私です。
第2回目のトレーニングでは3頭にそれぞれ違った課題を出してきました。
ママさん、大変ですが頑張ってください。
今回のトレーニングで嬉しかったママさんの一言。
「楽しいです♪」
この気持ち、犬たちに伝わっています♪
どうしても、「吠えなくする」「噛まなくする」「引っ張らなくする」こちらに焦点が合っていると、犬に「止めさせよう!」という人の意識が強くなってしまうのですよね。
遠回りの様ですが、その行動の根本にあるものにアプローチする。
根本から変えていく。じっくりと関わる。これがとても大切になります。
それがなければ、「お座り」や「マテ」を教えても形だけのトレーニングになってしまいます。犬たちは賢いので正しく形を教えればお茶の子さいさいでやってくれます。
犬がやって「楽しい!」、「安心した。」、「心地よい疲れ」が残る・・・
こういった経験がとても大切です。
3頭もいますが、T様は1頭1頭よく見てらっしゃいます。
次回、お伺いするのが楽しみです♪
今後のトレーニングの様子もまたこちらでご報告したいと思います♪
楽しみにしていてください。
皆さんは犬たちと楽しい時間と経験を共有していますか?
犬の事でお困りのことがありましたら、Brückeまでお問い合わせください。
*申し訳ありませんが、8月中のトレーニングは一杯ですので、カウンセリング以外のトレーニングは9月以降になります。
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