家族関係を見る(セッション)
随分セッションのご報告が遅くなってしまいましたが・・・
順番にご報告出来たらと思います。
7月の頭にちょっと遠くまでセッションに行ってまいりました。
小さい頃から、ずーっと一緒のMIXの姉妹。
「いっこ」と「ななこ」です。
問題は「いっこ」が他犬に攻撃してしまうというところでした。
これまでもいろいろお勉強をされて、可愛いわが子のためにいろいろと努力をされてきたママさんです。
今回、もう一度別の目で・・・
「いっこ」と「ななこ」を見てほしいということで伺ってきました。
実は、遠方ということもあって、セッションの日まで・・・「いっこ」と「ななこ」のご自宅での様子、お散歩の様子、遊ぶ様子などをそれぞれ動画を撮っていただき、送っていただきました。
私はトレーニングに入る前に、犬たちとご家族の様子を見て・・・
まず仮説を立てるのです。その場で少しトレーニングに入ってみて様子を見たりもしますが・・・
これまで育ってきた家庭でのエピソードや、飼い主さんであるパパさんママさんの関わり方、考え方をお聞きして、それまで過ごしてきた様子を聞かせていただきます。
これまでの姿、今の姿、そしてこれからどのような犬との生活を望まれるのか、どのような方向性でトレーニングをしていくのかということをじっくりとお話をさせて頂いて・・・
トレーニング方法を決めていきます。
今回は動画を見せていただいていたので、この姉妹の関わりについてたくさんやり取りさせていただいて・・・伺ったのです。
でも!実際に伺ってみると「いっこ」と「ななこ」の関係性は・・・
私が思っているものと全く違いました。
そして、お話の中で何気なく出てきた、お話の中にたくさんのヒントが隠されており・・・
衝撃を受けるセッションとなりました。
これまでも多頭について何度かブログでも書かせていただきました。
犬たちは、自分以外の「犬と飼い主さまの関わり方」をよく見ています。
小さい頃から人と暮らしてきた犬は人に抱っこされることに、癒しと安らぎを覚えるでしょう。(本来人に抱っこされるという行為は犬にとっては心地よいものではないはずです・・・)
そして、自分が窮地に陥った時は癒しと安らぎを与えてくれる場所である飼い主さんの腕の中、または膝の上に逃げ込もうとする子も多いと思います。
そんなわが子を愛おしいと思い、逃げ込むわが子を両手を広げて抱き上げてあげる飼い主さんも多いのではないでしょうか。
でも、そういった回避方法はいつまでも犬たちを精神的に自立させることはできません。
犬として健全な精神を育むことができないのです。
困った時に、飼い主さんがいない!
逃げ込む場所がない!
そのときの犬たちの精神状態を考えてみてください。
それはそれは恐ろしい時間を過ごすことになりますよね。
人から見て、明らかに危険がないこと、恐れる必要のないことに対しては・・・
「大丈夫!何ともないからっ」と毅然としている態度も時には必要です。
トラウマ的な恐怖を味わった子は別です。
これは、恐怖改善に向けてのトレーニングが必要です。
じっくりと取り組む必要があります。
私もそうなのですが・・・
犬をわが子として見る・・・人間の子供たちと同じように見てしまうことがあります。
しかし、犬と人との関わり、精神的に健全な状態というのはその形成過程が違います。
私は認定心理士として、人の心理の勉強もしてきました。特にこれまで子供たちの発達に関する現場で子供たちと、親御さんたちと関わってきました。
これは子犬の心(精神)が育つ過程とは・・・
当たり前ですが全く違います。
犬の心理と人の心理の違いを理解することは・・・
犬を家族と迎えているご家庭にはとても大切なことだと思います。
犬と犬の関係性。
人と人の関係性。
犬と人の関係性をきちんと正せば・・・
色々なところに変化が出てきます。
まず、その作業をしてから・・・トレーニングを開始するとスムーズですね。
お悩みを抱える飼い主様と家族である犬たちの関係性を正すこと。
これにはたくさんお話を聞かせていただいて・・・
犬たちの心理の成り立ちを紐解く必要があります。
飼い主さんとの会話からその糸口は見えてきます。
まずはお話を聞かせてください。
そして、飼い主さんが犬たちのこと最初に理解してあげてください。
その後に・・・犬たちに伝えていきましょう。
話を聞くこともドッグトレーナーの仕事です。
関係性を言葉にします。
「犬が何を考えているのかわからない。」
「どうして犬が言うことを聞かないのかわからない・・・」
という飼い主さま。
どうぞ、一度Brückeまでご連絡くださいませ。
必ず理由があるはずです。
いっことななこのトレーニングはまだまだ続きます♪
大丈夫です♪
ママさんがいっことななこを理解ができてますので♪
みんながリラックスの生活はすぐそこですよ♪
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