犬と人の家族を作るということ
ブログの更新が滞ってしまいました。
おかげさまで多くのチャリティーセッションの機会を得ることができ、大変感謝しております。
セッションの様子はまた後日こちらでご報告させていただけたらと思います。
さて、このところのセッションは1頭飼いではなく・・・
多頭、特に2頭の犬を家族に迎えているご家族のセッションが続きました。
飼い主さまとしては、我が家にいる犬たちがいつも寄り添い・・・いつも仲良く遊び・・・
他犬を寄せ付けないほどの強い結びつきをもったわが子たちを見ると・・・
ついつい目じりが下がってしまいますよね。
我が家には人間の子供(笑)が3人おりますが、やっぱり仲良く遊んでいたり、協力していたりすると、親としてとても嬉しいものです。
犬をオオカミになぞらえて、群れを作って生活するという考え方は、諸説ありここでは取り上げるつもりもありませんが・・・
オオカミのそれと同じかは別として・・・家族としての仲間の結びつき、家族としての役割分担、立ち位置・・・そういったものは少なからず犬の中にも存在していると私は思います。
ただ、オオカミの群れと決定的に違うのは、その群れに人が介入しているということです。
人と生活するということは・・・
犬としての距離の取り方、犬として謙虚な姿勢、犬としてのバランスの取れた環境作りを無視するということでは全くありません。
犬が精神面でも健康面でも健全な状態であり続けるために、ケアしてあげるのは家族である人の役目ですね。
人間とは違う、「犬」という生き物を家族に招き入れて、生活をするわけですから、人間が犬にとって良きガイドとなってあげなければいけません。
精神面でも身体面でも健康な状態を本当の「健康」という点においては人と全く同じですよね。
話は逸れましたが・・・
我が家の犬のように成犬の犬を迎えられたご家族、子犬の頃から家族として過ごしていおられるご家族、その家族の在り方は様々だと思います。
ただ、どんな経緯があろうとも、一頭一頭に精神的に独立できるように導いていかなければなりません。
そうはいっても犬は人の子供ようにいずれは家を出て、社会人となり親から離れていくという存在ではありません。
終生、虹の橋を渡るまで私たち人間が責任をもって家族として面倒を見ていく存在です。
それでも、精神的に独立させてあげなければ、犬の生活は不安に満ちたものになります。
「飼い主さんがいないと不安で仕方がない」、「一緒に暮らしている犬がいないと落ち着かない、散歩にも行けない」といった何かに依存した精神状態は犬にとって健全ではありません。
人に依存、犬に依存。
この依存という状態は、心理的に良いことを生みだしません。
留守番が出来ない、いつも落ち着かない、お散歩中に排他的になり周りに吠える、分離不安症・・・
犬にとっても人にとってもこの状態はとても辛いものです。
もちろん、犬によって個体差がありますので同じように関わっても、精神的に独立できている犬もいるし、そうでない犬もいます。
個体差があることは間違いありません。
ですから、必ず個別に見てあげる必要があります。
狐もオオカミも恐らく野生のイヌ族たちは、どの種も「親離れ・子離れ」の時期をそれぞれに迎えます。
そうやって、何かに依存することなく、自らの存在をもって生きていくのですよね。
犬たちの遊びを見ていても、精神的に不安定な犬は・・・
みんなから無視されます。(な~んだ、あいつ変なの)とでもいうかのように・・・
遊びすら仕掛けてもらえなくなります。
犬によってはちょっかいを出してきたり、攻撃してくる場合もありますが・・・
人間と生活していて、とても影響があるのがこの犬の精神面に与える影響かと思います。
これが正しく影響されないと・・・いわゆる人にとっての「問題行動」と捉えられる行動が生起します。
犬は鼻から多くの情報収集します。
匂いからたくさんの情報を集めるのですね。もちろん目や耳も使って総合的に判断します。
皆さんの犬は、鼻をちゃんと使えてますか?
鼻を使うチャンスは外にお散歩で多く使いますね。いろんな情報収集をして、体を動かす。
時には犬たちにすれ違う、他犬のお尻の匂いを嗅ぎ、これまた犬社会生活の情報収集ですよね。
残念なことに我が家のチョコは幼少期の社会化がうまく行ってあげることをしなかったため、この匂い嗅ぎがうまくできません。そのため、空中に漂うわずかな匂いを頼りに相手を判断しているようです(笑)
まるで屋台で漂ういい匂いに誘われてる人のような動きをしています(笑)
しっかりと運動をさせて、情報収集して、その心地よい疲れを心配も不安もない安全な我が家ゆっくりと癒す・・・
これ、まるで人間の生活と一緒ですよね。
人の場合はここに仕事が入りますからもっとハードですけど(笑)
楽しいこともして、体も動かして、時には新聞や雑誌、または友人とのランチで情報収集して。。。(あ~でも我が家が一番いいな~)なんて眠りに就けたら最高ですよね。
犬たちが、家に帰ったら、今度はおかーさんがどこにいるか気になる。もう一頭の犬と一緒に居ないとなんだか寝れない・・・ってなったら・・・気持ちが休まらないですよね。
精神的に疲れてしまいますよね。
イライラすれば、吠えも出やすくなるし、ウロウロもするし、人にとっての迷惑な行動にもつながっていくでしょう・・・
色々なものが気になって仕方なくなりますね。
これは犬も人も全く同じだと思います。
「犬を犬として見る。」
これは犬を尊重することであり、犬の特色や感覚をうまく使って人の生活に導いてあげることにもつながります。
「吠える」からその行動にだけ「NO」
「噛む」から歯を使うことにだけ「NO」
では行動は減りません。
家族の在り方をじっくりと考えてみる機会を持ってみてください。
「犬の目線」で全体を見直してみてください。
違った関わりが見えてくると思います。
家族の在り方にご不安を感じておられる方は・・・
Brücke
までお問い合わせください。
犬も人も寛げる生活作りをしたいですね。
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