臨界期とレディネス

ちょっと難しいタイトルですが、どうぞ気楽にお読みになってください♪

先日、トレーニングしたワンコのママさんからこんな一言をいただきました。

「最近、とっても上手に歩くようになったの♪

もうお散歩が楽しくってね、どこまででも歩いて行ける感じ♪」

歩きを見せて頂いたのはいつだったかな。

昨年の夏には、数時間お預かりして、一緒にお散歩に行ったっけ。

でも、とにかく素直で、明るくて、楽しい子で・・・

年も若い。


今、1歳になったばかりの子を預かっていますが・・・

とにかく、犬と遊ぶのが大好き♪

風に揺れる葉っぱを追いかけたい♪

飛ぶ鳥が気になる♪

あれも、これも楽しい♪

そんな感じなんですね。

でも体も見た目も立派な成犬(笑)

犬にあまり興味のない方から見たら、大きな体をした落ち着きのない犬(笑)に見えるでしょう。


でも・・・

こういった好奇心って素晴らしいじゃないですか。

私にも子供が3人おりますが、上の男の子2人はとにかく小さい時はあっちこっち行って目が離せませんでした。

とにかく危ないことが無いように目を配って、ハラハラしながらキラキラする子供たちを追いかけたものです。


犬も同じですね。

若い子はとにかく好奇心が旺盛。

もちろん個体差があるでしょうし、性格もあるでしょう。

落ち着いた子もいます。


このワンコさんのママに言ったものです。

「大丈夫。きっとゆったりと歩くようになるよ~。」


でも、お散歩中には声をかけて、歩くことを楽しむこと。

体の大きなワンコさんなので危険がないように注意してもらうこと。

時々出会うお散歩中の姿は、まさに「一緒に歩く♪」ということを実践されていました。

ママもワンコさんもお互いにとても楽しそう。

それはヒールウォークをしているとか、そんなことではないのです。

何だか、おしゃべりしながら歩いているみたい。

車に乗っているときは思わず窓を開けて

「すごい楽しそう~♪」って声をかけたくなる・・・そんなお散歩でした。

で・・・タイトルの臨界期とレディネス。

すごーく簡単に言うと・・・臨界期とは・・・「この時期」に「あること」を習得しないと、習得が難しくなるか、時間がかかるか・・・その「あること」が習得できないということです。

そしてレディネスというのは「あること」を習得するのに、文字通りその準備が整った状態のことを言います。


子犬を家族に迎えられて、社会化に向けていろいろとやらなければいけないことは沢山ありますね。

でも、「この時期にやらねば!」という思いが強すぎて・・・

大切なことを忘れてしまっていないでしょうか。

犬が嫌がっているのに、とにかくいろいろなところに連れて行って、いろいろな物や人や犬に会わせる。

だって、それは犬の社会化にとても必要なことだから。

そう思い込んでいないでしょうか。

過程を重要視してしまい、犬の様子が見えてないことはありませんか?


会わせることが最重要ではなく、その事柄、環境が子犬が心地よいと感じることが社会化に通じていきます。


そして、個体差や性格により、ゆっくりと一つ一つの過程を待ってあげることも必要です。


理論や手順が先行してしまっていませんか?


犬の成長に合わせて人も犬も楽しみながら・・・犬の笑顔を確認してあげてください。


人間家族で暮らし始めた四つ足の小さな子たち。


彼らの目で何を見て、何を感じているかを想像してあげてください。


「どこまでも、どこまでも一緒に歩いていきたくなる♪」


Brückeはこういうお散歩を楽しんでいただきたいと心から思っております♪


朝晩のお散歩が待ちどおしくなりますよっ♪




Brücke(ブリュッケ)

~ブリュッケ~ 犬と人の心をつなぐお手伝いをします。 犬と人とに流れる関係性を正しい形に直すということを目指しています。 まずは犬を理解するところから始めてみませんか。 より良い犬との生活を築けますように・・・ お手伝いが出来たらと思っております。

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