関わることの大切さ
本年初のセッションは・・・
私がボランティアでお手伝いをさせて頂いている団体の卒業犬の「こかげ」ちゃんでした。
以前にもこちらのブログで紹介させていただいたことがあります。
こかげは人にも犬にもなかなか抵抗があって、こかげのパパさんママさんはこの2年間、
こかげのペースに合わせてゆっくりと関わってこられました。
最初にセッションに伺ったのは、まだプレイボゥのアカデミー生の時で・・・
無料出張トレーニングをしてた時でした。
こかげちゃんはね、おしゃべりなので(笑)
「こっち来ないでね!」とか・・・
「あーーーー、急に動かないでよ!」とか・・・
ワンワン、ウーウーと訴えてくるのです。
でも・・・
昨日伺ったら・・・
何も言わない(笑)
しかも表情がとっても穏やかになってる!!
もう、感動とびっくりで「えーーーーー!こかげ全然違う!!」
と何度も言ってしまいました。
オスワリも、かなり離れたところで座っていたのが・・・
足先のすぐ先にオスワリできるようになったし・・・
ものすごい進化していました。
こかげのような怖がりさんで食べるの大好きな子は・・・
オヤツを媒介として関係を作ることはとても大きな意味を持ちます。
昨日のセッション中も話したのですが・・・
我が家の犬たちの散歩コースにはケーキ屋さんがあるのです。
朝5時のお散歩時にはケーキを焼く、とてもいい香りが漂ってくるのです。
すると、私はとてもほんわかと幸せな気持ちになるのです♪
これは・・・
もちろんいい匂いを嗅いだことによる幸福感でもありますが・・・
ケーキを食べた時の幸せな経験が感情に蘇るからなのです。
ある物・場面にものすごい恐怖の感情を和らげるのは・・・
ある物・場面の「恐怖感情」を「快感情」で上書きしていくという作業をします。
これは人間の支援でも行います。
いきなりではなく、ゆっくりとです。
そして、繰り返しです。
以前も書きましたが、恐怖感情は快感情よりも植え付けるのが簡単で、波及もしやすく、取り除くのも時間がかかりますが・・・
じっくりとやることで・・・和らぎます。
こかげのご家族を見ていると・・・
焦らずゆっくりと関わる姿勢が大きくこかげに作用していると痛感しました。
何もしないと、やっぱり何も変わりません。
劇的な変化を求めると・・・逆に悪化もします。
犬に寄り添い、そしてしっかり関わる。
犬との生活をより良いものに整えていく。
そんなことを実感できたセッションでした。
クライアントさんから、ご希望をお聞きして・・・
今の犬たちの状況を見て・・・
ご家族の犬たちとの関わりを見て・・・
「こうしたら、楽しいかな。」、「こうしたら、次のステップに移りやすいかな」、
「こうしたら、より犬のことを理解できるかな」そんなことを考えながら・・・
最終的にあるべき姿をイメージします。
そして、それがご家族の求めるものと、より近いものになるように・・・
より関わって頂けるように・・・トレーニングを作り上げていきます。
トレーニングと言ってしまうと・・・
「何かを教える・訓練する」という風に伝わってしまいがちですが・・・
「犬を知る」、「犬とうまく関わる」といった方が正しいかな。
毎日の生活の中心になるものですね。
そのために、クリッカートレーニングをお勧めしてみたり・・・
歩く練習、他犬との関係を見る練習をするときもありますが・・・
それ自体で犬が変わるということではなく・・・
それを通じて・・・犬たちを知ってもらえる、犬たちにも人とつながる楽しさを感じてて頂ければ・・・と願っています。
じっくりと関わる。
焦らず関わる。
そして楽しむ。(何よりもこれ大切です♪)
今年のBrücke渡邊は、そんな感じで頑張ります♪
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