怖いか怖くないか・楽しいか楽しくないか
なんだか変なタイトルですが・・・
犬たちを見ると最近よくこんなことを思います。
動物はたいてい「怖いか、怖くないか」で行動が決まると聞いたことがあります。
野生であればあるほど・・・
警戒心は強く・・・
人にもなかなか近づかないですよね。
預かりボランティアで「怖がりの子」を預かることもあり・・・
預かりボランティアの友人が預かった「怖がりの子」の成長をそばで見る機会もあります。
怖ければ逃げようとするし・・・
怖いので動かなくなる。
その場から早く立ち去りたいから逃げるのですよね。
怖くなくて、楽しければそこにとどまりたいと思うし・・・
近くへと寄ってきます。
Brückeで考える「怖がる犬」への働きかけは「馴化」です。
ここでいう「馴化」とは・・・「怖いもの」が「怖くなくなる」というものです。
方法はいろいろあるのですが・・・
先日、スウェーデンからセミナーのために来日されたドッグトレーナーのエヴァ・ボットフェルト(Eva Bodfaldt)さんのFacebookの記事にこんなことが書かれていました。
奈良のシカのように・・・
人の手から餌をもらうシカたちの写真とともに・・・
「これこそ馴化の最たるもの!」と。
本来の野生のシカは人の気配がしただけで、逃げるでしょうし・・・
それこそ寄ってくるということなどはありえないでしょう。
それが、「人→餌をくれる」という学習で・・・
「怖いもの」が「怖くなくなる」のですよね。
そして、口に広がった餌の感覚をまた享受したくて・・・
人に寄って行くのですね。
怖がる犬には少しずつ段階を追って・・・
「怖い」というイメージを「Happy」という感覚に変えていきます。
これが馴化です。
そして、もう一点。
犬は楽しいことが大好き。
遊ぶことって言ったらいいのかな・・・
成犬になっても遊ぶというのは「犬」と「オオカミ」との大きな違いの一つすが・・・
この「遊ぶ」という要素もまた、犬と人が一緒に暮らしてた理由の一つなのではないでしょうか。
先月、エヴァさん同様に来日されたイェシカ・オーベリーさんのセミナーを受けてきました。
「犬と遊ぶ」ということ1点に絞ったセミナー。
エヴァさんの著書「犬と遊ぶ」レッスン
是非お手に取って読まれてみてください。
ダダただワチャワチャとテンションを上げて遊ぶのではなく・・・
「社会的な遊び」をするということ・・・
犬と意思疎通を図りながら・・・
心をがっちりと絡ませて遊ぶ・・・
遊びを通じて犬とコミュニケーションを図るという考えは・・・
まさにトレーニングの中で大切な要素をたくさん含んでいます。
楽しい気持ちを共有すること。
犬主導の遊びではなく、人主導の遊びでもなく・・・
互いに社会的に関わりながら作り上げる遊びは本当に関係性を大きく変化させます。
子犬時代は特に遊びたくて仕方ない(笑)
子犬の「ワチャワチャ」を「遊び」というコミュニケーションツールを使って・・・
「会話のある遊び」に変えていきませんか?
子犬時代は心と心をがっちりと結ぶチャンスが満載です♪
(その代わり集中力が切れるのも早いですけどね 笑)
もちろん大人の犬も遊ぼうよ♪
話が逸れましたが・・・(笑)
犬は怖ければその場から逃げようとします。
犬は楽しければそこに留まってもっと楽しさを享受しようとします。
これは犬と関わる上でとても大切な視点となります。
皆さんも、ご自身の愛犬への眼差しをほんの少し角度を変えてみたら・・・
また違った面が見え・・・
違った関係性が生み出されるかもしれません。
犬が引っ張る。
散歩中に声が届かない。
その時・・・愛犬はあなたの存在を意識できていますか?
目の前に広がる、たくさんのニオイ、たくさんの刺激、たくさんの犬たちの魅力が・・・
あなたに勝ってしまっていませんか?
あなたを置いて、刺激に突進していませんか?
お散歩一つにしても、日ごろの関係性がとても大切です。
あなたにとって愛犬が最愛な存在であるように・・・
愛犬にとってもあなたが最愛の存在でいられるように・・・
ゆっくり関係性を築いていきましょう♪
家の犬と私ってどんな関係?と思われた方は・・・
是非、Brücke渡邊までご相談ください♪
0コメント