犬と人の生活を創る
出張トレーニング6回目
丁寧に取り組んでいます。
昨日は盛りだくさんでした。
一週間の振り返りをして
この一週間で起こったことを
聞かせていただいて
そこでワンコさんがどう感じでその行動に出たか
その時どうするのが最適だったかとか
とてもよく対応できましたねとか
振り返りました。
その後、お散歩を見させていただいて
ワンコさんの様子を見させていただきます。
昨日はハミガキの仕方もお伝えしました。
犬は行動を教えることはとても簡単です。
学習理論に則って行動を教えれば
簡単にクリアできる課題です。
難しいのは犬の「興奮」のコントロールです。
別の言葉で言えば広義では「衝動」のコントロールですね。
どんなに「お座り」や「お手」を覚えても
興奮をコントロール出来なければ
必要な時に座ることは出来ません。
この犬の情動を人が「適正」レベルに
抑えてあげるのはとても難しいことですね。
その子その子で持っている興奮の上がりやすさも違いますし
犬種によって持ち合わせた衝動もそれぞれ違います。
この情動に働きかけるのには一つ一つ丁寧な働きかけが
必要になってきます。
一発で良くなるとか、
一発で改善されたというのは
その情動を犬にとって不都合な何かで
蓋をするということになります。
周りの人は急に大人しくなったり
問題が勃発しなくなったりするので
「いい子になったね~」なんて言うのですが
私はそんな犬たちの目を見ると
とても寂しい気持ちになってしまうのです。
本来ならパピーの頃から
丁寧に積み重ねていって
人と犬とが安全で平和に暮らす方法を
ゆっくりと犬たちにガイドしてあげるべきことなのですが
それをせずして・・・
人にとって困る「問題行動」が起きてから
一刻でも早く改善させようとする。
それではあんまり犬たちが可哀想ですね・・・
こんがらがった糸を解き
犬たちの特性(人で言うところの性格)を見極め
また紡ぎなおす。
それがブリュッケのトレーニングです。
昨日うれしいお言葉を頂きました。
「渡邊さんが来てくれるようになってから
この子の気持ちがわかるようになりました
本当にありがとうございます。」
こんなうれしい言葉はありませんね。
怖かった愛するしっぽの家族。
そのしっぽの家族の行動をちゃんと見極め
理解し、対応する。
この過程がとても大切です。
私はその傍で、一番触れにくい
噛むということろにアプローチしていきます。
ご家族のご協力とご理解がなければ
成り立たないトレーニングです。
トレーニングというと「訓練」ですが・・・
私はそうではなく・・・
これは「再生」だなっと感じています。
もう少しトレーニングは続きます。
ありがとうございました。
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